カメラを趣味にしていたら次期社長に溺愛されました

「次の休みは?」
「来週月曜日ですが月城さんはお休みじゃないですよね?」
「そうだな。でも会いたいな」

同じように思ってくれているのが嬉しい。

「日曜日の仕事終わりにこっちに来るか?」
「いいんですか?でも遅いかもしれないですよ?」
「構わないよ。少しでも会いたいから待ってる」

やっと月城さんに会える。
それだけでまた頑張れるのだから恋の力はすごい。

「あ、待って」

通話を切ろうとしたところで月城さんに止められた。
なにかと耳を傾けていると通話口から別の男性の声がした。

「咲ちゃん?」
「えっとその声は…武地さんですか?」
「正解!覚えてくれていて嬉しいな」

その声色だけで笑顔が脳裏に浮かんでくる。

「おい、デレデレするな」

月城さんの声が薄ら聞こえた。

「怖。咲ちゃん、彼氏独占欲強すぎて怖いんだけど」
「え?あ、へへ」

嬉しくて笑うと武地さんも笑った。

「幸せそうでいいね。あ、それより咲ちゃん、今、フォトスタジオで働いているんだって?」

月城さんから聞いたのだろう。

「はい」

と答えると武地さんは娘さんの七五三の撮影を私の勤務先に予約していたのだと言う。
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