カメラを趣味にしていたら次期社長に溺愛されました

「こんばんは」

月城さんの部屋に上がるのも久しぶりで少し緊張する。

「早かったな」

出迎えてくれた月城さんの姿に胸がときめく。

「夕飯、用意してあるよ」
「すみません」

月城さんだって仕事で疲れているだろうに。
優しさが身に染みる。

「この匂いはカレーですか?」
「正解」

月城さんはキッチンに立ち、カレーを温め直してくれた。

「いただきます」

向かい合わせに腰掛け、月城さんお手製のカレーをいただく。

「んー!美味しいです!」

本格的というより家庭的な、お野菜ゴロゴロの懐かしくて優しい味。

「お料理得意なんですね」
「いや。これしか作れない」

唯一作れるカレーを作って待っていてくれたなんて。
その気持ちが余計に嬉しくて、お腹が空いているのもあっておかわりまでしてしまった。

「よく食べるな」

月城さんに笑われたけど、久しぶりに笑顔を見れて、美味しいカレーをいただけて身も心も大満足だ。
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