カメラを趣味にしていたら次期社長に溺愛されました

月城さんは仕事、私は休みということで、もらった合鍵で部屋に入り、買ってきた食材で料理を作る。
メニューは生姜焼きにポテトサラダ、切り干し大根の煮物、味噌汁、お漬物。

「喜んでくれるかな?」

家族以外の誰かのために夕飯を作るのが初めてで何度も味見をしてしまう。
もう正解がなんだかわからない。

「ただいま」

月城さんの声に慌ただしくパタパタと玄関先まで走っていく。

「おかえりなさい」

月城さんはニコリと笑った。

「お荷物」

鞄を受け取るために手を出すと月城さんは鞄を私に渡し、空いた両手で私を抱きしめた。

「ただいま」
「おかえりなさい…って、フフ。くすぐったいです」

月城さんが私の首筋に顔を擦り寄せるものだからくすぐったくて身動ぐ。

「悪い。出迎えてくれたのが嬉しくて」
「そんなに喜んでもらえるならまた今度の休みにも来てもいいですか?」

聞くと月城さんは抱きしめていた腕を解き満面の笑みを浮かべた。

「もちろん」
「よかったです」

私も喜びを表すように微笑むと月城さんは身を屈め、チュッと軽くキスをしてくれた。

「このまま寝室に連れて行きたいところだが」
「お食事作ったんです!」
キッチンの方を見て言うと月城さんもそちらを向いた。
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