身代わり政略結婚~次期頭取は激しい独占欲を滲ませる~
「うん。やっぱり服、似合ってる」
「あ、ありがとうございます」
成さんを待っている時まで、この服を着ている自分を窓越しに見ては、面映ゆい気持ちになってた。
でも、今は胸がざわざわしてる。
十分ほどで到着し、タクシーを降りた。
目の前には世界の主要都市でもホテルやレストランを構えている、外資系のラグジュアリーホテル。
四十階ほどの建物は、ガラスに辺りの夜景を映し出していてとても美しかった。
「わあ。ここは初めてです。綺麗……」
「そう? よかった」
素晴らしい景観に圧倒されて、嫌な気分も吹き飛んだ。
成さんは肘を軽く曲げて私へ差し出す。
その行動にピンときた私は、おずおずと彼の腕に手を添えた。
エントランスも高級感のあるデザインで、エレベーターに乗るまで頻りに感嘆の息を漏らしていた。
急速に上昇する広いエレベーターでは、空を飛んでいる感覚で街を眺望する。
最上階に到着すると厳かなカーペットが敷かれていて、まるで有名人にでもなった気分だった。
たどり着いたのは、完全個室のレストラン。部屋へ案内されると、眼前に広がる夜景に意識を奪われる。
社長令嬢などともてはやされても、意外にこういう場所へは来ないもの。
第一こんなにロマンティックなところなら、恋人以外と訪れはしないと思う。
けれども、情報はそれなりに知っている。
ここのエグゼクティブシェフは、幾多もの受賞歴があると聞いた。
「梓は苦手なものないよね」
「特にありません」
「じゃあオススメのコースをオーダーするけどいい?」
「楽しみです」
成さんはニコッと笑って、スタッフを呼んだ。
「鴨のローストなら……メルロー種のワインがいいかな。梓、赤ワイン飲める?」
「はい」
彼がオーダーをしている間、自分の意思とは裏腹に夕花さんの言葉が脳裏に蘇る。
テーブルに添えられた花をじっと見つめ、ひとり数十分前に没入していると、成さんに呼ばれた。
「あ、ありがとうございます」
成さんを待っている時まで、この服を着ている自分を窓越しに見ては、面映ゆい気持ちになってた。
でも、今は胸がざわざわしてる。
十分ほどで到着し、タクシーを降りた。
目の前には世界の主要都市でもホテルやレストランを構えている、外資系のラグジュアリーホテル。
四十階ほどの建物は、ガラスに辺りの夜景を映し出していてとても美しかった。
「わあ。ここは初めてです。綺麗……」
「そう? よかった」
素晴らしい景観に圧倒されて、嫌な気分も吹き飛んだ。
成さんは肘を軽く曲げて私へ差し出す。
その行動にピンときた私は、おずおずと彼の腕に手を添えた。
エントランスも高級感のあるデザインで、エレベーターに乗るまで頻りに感嘆の息を漏らしていた。
急速に上昇する広いエレベーターでは、空を飛んでいる感覚で街を眺望する。
最上階に到着すると厳かなカーペットが敷かれていて、まるで有名人にでもなった気分だった。
たどり着いたのは、完全個室のレストラン。部屋へ案内されると、眼前に広がる夜景に意識を奪われる。
社長令嬢などともてはやされても、意外にこういう場所へは来ないもの。
第一こんなにロマンティックなところなら、恋人以外と訪れはしないと思う。
けれども、情報はそれなりに知っている。
ここのエグゼクティブシェフは、幾多もの受賞歴があると聞いた。
「梓は苦手なものないよね」
「特にありません」
「じゃあオススメのコースをオーダーするけどいい?」
「楽しみです」
成さんはニコッと笑って、スタッフを呼んだ。
「鴨のローストなら……メルロー種のワインがいいかな。梓、赤ワイン飲める?」
「はい」
彼がオーダーをしている間、自分の意思とは裏腹に夕花さんの言葉が脳裏に蘇る。
テーブルに添えられた花をじっと見つめ、ひとり数十分前に没入していると、成さんに呼ばれた。