身代わり政略結婚~次期頭取は激しい独占欲を滲ませる~
成さんの説明を聞いているうちに、十階に到着する。
エレベーターを降りて再び廊下を歩き、ひとつのドアの前で立ち止まった。
成さんはそこでキーを出して、解錠する。そして、ドアを開けて私を先に促した。
「え……? いいんですか?」
「うん。機密事項のものがあるわけではないからね」
私は言われるがまま、室内に足を踏み入れる。
中は六畳ほどのこぢんまりとした部屋。
壁紙もシンプルなクリーム色で、ダークブラウンのデスクと椅子が置いてあり、机上はきちんと整頓されていた。
私はなにげなく窓際に歩み寄る。
「部屋に窓もあるんですね」
「危険だから開く部分は小さいけれどね」
決して大きくはない窓からは、オフィスや街の灯りくらいは眺めることができる。
いつしか日は落ち暗くなった外を眺めていたら、成さんがデスクの引き出しから封筒を取り出した。
次に私にそれを差し出すものだから、きょとんとする。
「これって?」
「見てみて」
そろりと受け取った封筒は、よく見たらエンボスで可愛らしいクローバー柄が入っていた。
どうみても仕事と関係のある手紙ではなさそう。
裏面を見て、私は目を見開いた。
エレベーターを降りて再び廊下を歩き、ひとつのドアの前で立ち止まった。
成さんはそこでキーを出して、解錠する。そして、ドアを開けて私を先に促した。
「え……? いいんですか?」
「うん。機密事項のものがあるわけではないからね」
私は言われるがまま、室内に足を踏み入れる。
中は六畳ほどのこぢんまりとした部屋。
壁紙もシンプルなクリーム色で、ダークブラウンのデスクと椅子が置いてあり、机上はきちんと整頓されていた。
私はなにげなく窓際に歩み寄る。
「部屋に窓もあるんですね」
「危険だから開く部分は小さいけれどね」
決して大きくはない窓からは、オフィスや街の灯りくらいは眺めることができる。
いつしか日は落ち暗くなった外を眺めていたら、成さんがデスクの引き出しから封筒を取り出した。
次に私にそれを差し出すものだから、きょとんとする。
「これって?」
「見てみて」
そろりと受け取った封筒は、よく見たらエンボスで可愛らしいクローバー柄が入っていた。
どうみても仕事と関係のある手紙ではなさそう。
裏面を見て、私は目を見開いた。