身代わり政略結婚~次期頭取は激しい独占欲を滲ませる~
「そういう可愛い顔されたら止められないって」
端正な顔立ちの彼が、僅かに眉を寄せて言うや否や、再び唇が落ちてきた。
一瞬見えた、理性が保てないとでも言わんばかりの歪んだ彼の表情が脳裏に焼きついてる。
成さんでもこんなふうに冷静でいられなくなったりするのだと知って、心がきゅうと鳴った気がした。
二度目の口づけは長く、濃く、蕩ける。
あまりに優しく、けれど情熱的に私の唇を求めるものだから、うっかり忘れてしまいそうになる。
この人は、ビジネスのために私を利用しようとしているんだよね?
だから必死に私を絆そうとして……。
この甘美なキスは、全部仕事のためのもの。
頭の隅で自分を律しようとしても、現実にはただ私を求めているみたいな、甘く疼く、丁寧で堪能するキスを繰り返されて理性を手放してしまいそう。
「――梓」
「ん……っう」
少し苦しそうな声で私の名をこぼし、すぐさま口を覆う。
彼が私の名前を親しげに呼んだのは、これで二度目。
想像以上に胸にくる。
熱く深い口づけは、いよいよ私のなけなしの理性を溶かす 。
これが演技なら、私は到底敵わない。
腰を支えられている手に、胸がきゅうと切なく締めつけられる。
とめどなく重ねられる唇に夢中にさせられ、ときどき舌を吸われてはこれまで知らなかった情欲を掻き立てられて、甘ったるい息を漏らしていた。
潤んだ瞳を彼に向ければ雄々しい表情をしていて、さらに動悸が激しくなる。
するっと頬を掠められただけで、声を小さく漏らし、ついに膝の力が抜けた。
成さんは瞬時にキスを止め、私の身体を支えてくれる。
「ごめん。やりすぎた……梓があんまり可愛いから」
すっかり骨抜きにされた私は、頬を赤らめるだけ。
成さんはひょいと私を抱き上げ、耳元でささやく。
「続きは戻ってから」
低くしっとりとした声がさらに脈拍を速くする。
それでも私は自分の足で歩くのもままならなそうで、彼の腕に抱かれたまま車に戻った。
端正な顔立ちの彼が、僅かに眉を寄せて言うや否や、再び唇が落ちてきた。
一瞬見えた、理性が保てないとでも言わんばかりの歪んだ彼の表情が脳裏に焼きついてる。
成さんでもこんなふうに冷静でいられなくなったりするのだと知って、心がきゅうと鳴った気がした。
二度目の口づけは長く、濃く、蕩ける。
あまりに優しく、けれど情熱的に私の唇を求めるものだから、うっかり忘れてしまいそうになる。
この人は、ビジネスのために私を利用しようとしているんだよね?
だから必死に私を絆そうとして……。
この甘美なキスは、全部仕事のためのもの。
頭の隅で自分を律しようとしても、現実にはただ私を求めているみたいな、甘く疼く、丁寧で堪能するキスを繰り返されて理性を手放してしまいそう。
「――梓」
「ん……っう」
少し苦しそうな声で私の名をこぼし、すぐさま口を覆う。
彼が私の名前を親しげに呼んだのは、これで二度目。
想像以上に胸にくる。
熱く深い口づけは、いよいよ私のなけなしの理性を溶かす 。
これが演技なら、私は到底敵わない。
腰を支えられている手に、胸がきゅうと切なく締めつけられる。
とめどなく重ねられる唇に夢中にさせられ、ときどき舌を吸われてはこれまで知らなかった情欲を掻き立てられて、甘ったるい息を漏らしていた。
潤んだ瞳を彼に向ければ雄々しい表情をしていて、さらに動悸が激しくなる。
するっと頬を掠められただけで、声を小さく漏らし、ついに膝の力が抜けた。
成さんは瞬時にキスを止め、私の身体を支えてくれる。
「ごめん。やりすぎた……梓があんまり可愛いから」
すっかり骨抜きにされた私は、頬を赤らめるだけ。
成さんはひょいと私を抱き上げ、耳元でささやく。
「続きは戻ってから」
低くしっとりとした声がさらに脈拍を速くする。
それでも私は自分の足で歩くのもままならなそうで、彼の腕に抱かれたまま車に戻った。