身代わり政略結婚~次期頭取は激しい独占欲を滲ませる~
誌面に載っているのは――成さん!
ギクッとして固まっていたら、興奮気味に捲し立てられる。
「これ! いづみ銀行次期頭取の鷹藤成! この人、時雨さんの彼氏ですよね? 私、日曜にたまたまふたりでいるところを地下鉄で見かけちゃったんですよ~」
目撃されていたと追い打ちをかけられ、青褪めた。
「すごいカッコいいからつい凝視しちゃって。そしたら、昨日彼氏の家にあったこの雑誌に同じ人見つけて!」
テンション高めな稲垣さんを前に、私は必死に日曜の行動を思い返す。
軽井沢から自宅まで、途中買い物などをしたものの、特に恋人同士だと決定づけるような行動は取っていないはず。
一定の距離を取っていたから……。
けれど、休日にふたりきりで過ごしていたのは本当だし、言いわけにも無理があるかな……。
実際、口約束だけとはいえ、恋人として過ごしてはいるし……。
ああもう、どうしたらいいかわからない。
彼女は【いづみ銀行次期頭取 鷹藤成】と打ち出されたインタビュー記事のページに手を置き、興奮している。
「うちの系列のSHIGUREとかかわりがあるみたいで、一度実物見てみたいくらいカッコいい!って思ってたら、時雨さんと一緒にいるんですもん」
すっかり忘れていたけれど、成さんって世間では注目されている人なんだった。
稲垣さんはたまたまとして、今後彼の露出は増えていくはず。
なにか変な噂される前に、早く私たちの関係も決着つけたほうがよさそう。
頭を悩ませている間も、彼女は嬉々として話を続けている。
ギクッとして固まっていたら、興奮気味に捲し立てられる。
「これ! いづみ銀行次期頭取の鷹藤成! この人、時雨さんの彼氏ですよね? 私、日曜にたまたまふたりでいるところを地下鉄で見かけちゃったんですよ~」
目撃されていたと追い打ちをかけられ、青褪めた。
「すごいカッコいいからつい凝視しちゃって。そしたら、昨日彼氏の家にあったこの雑誌に同じ人見つけて!」
テンション高めな稲垣さんを前に、私は必死に日曜の行動を思い返す。
軽井沢から自宅まで、途中買い物などをしたものの、特に恋人同士だと決定づけるような行動は取っていないはず。
一定の距離を取っていたから……。
けれど、休日にふたりきりで過ごしていたのは本当だし、言いわけにも無理があるかな……。
実際、口約束だけとはいえ、恋人として過ごしてはいるし……。
ああもう、どうしたらいいかわからない。
彼女は【いづみ銀行次期頭取 鷹藤成】と打ち出されたインタビュー記事のページに手を置き、興奮している。
「うちの系列のSHIGUREとかかわりがあるみたいで、一度実物見てみたいくらいカッコいい!って思ってたら、時雨さんと一緒にいるんですもん」
すっかり忘れていたけれど、成さんって世間では注目されている人なんだった。
稲垣さんはたまたまとして、今後彼の露出は増えていくはず。
なにか変な噂される前に、早く私たちの関係も決着つけたほうがよさそう。
頭を悩ませている間も、彼女は嬉々として話を続けている。