FUZZY








それから碧生くんのことなんて考える暇もないくらいに仕事に打ち込んだ。

残業は好きじゃないけど家にいるひとりの時間の方を味わう方が苦痛だから無理矢理にでも仕事を詰め込んだ。


そしたら、


「いや、ぶっさ!どこの妖怪よ、あんた」


この言われようだ。

ぶっさも妖怪も全部受け入れる。人間の形をした妖怪でいいです、もう。多分、化粧もちゃんと仕上がってないんだろうな。朝起きて顔を洗って化粧をしてる記憶がちょくちょくないもんね。やばいよね。かなり重症だって自覚ある。


「理乃もカフェラテでいい?」

「えっ、自分で買うよ?」

「いいから座っときな〜」

「……ありがと、」


休憩時間でもないのに私の顔色が悪いって外に連れ出してくれた侑芽。大体の話はすでにしてある。だからこうしてぶっさいくな妖怪にカフェラテを奢ってくれているのだ。


飲んだら成仏できるかしら。


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