FUZZY




ヒールを履いたままの私をお姫様抱っこでベッドまで運ぶ。ぽふっと柔らかそうな音が聞こえたと同時にお尻と背中がシーツに沈んだ。


「こんなの履いてたら足しんどかったんじゃない?高さもあるし」


ふくらはぎをなぞりながら足首を持ち、ヒールを脱がせてくれた。そして膝にちゅっとキスを落とし笑みを浮かべる。

この流れは〝エッチをする〟ということで間違いないですか?私の勘が正しければ確実にするよ?するでしょ、こんなの。酔った男女がベッドにいるんだもん。なにも起こらないわけがない。それに相手は半年前に一夜を共にした碧生くんだ。一度身体を重ねた人。





「理乃さん、顔、赤いね。水飲もっか」


鞄の中からペットボトルの水を取り出し、上体を起こした私の口に水を含ませる。ぬるくなった水が隙間から溢れ落ち首に伝って服の中に侵入してきた。

それに気づいた碧生くんは舐めとるように舌を胸元へ這わす。


「っ、あ、」

「あ、かわいいほくろ、みっけ」

「…そんなに舐めないでっ」



< 19 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop