FUZZY

碧生サイド



◇ 碧生サイド ◇




「碧生くん。あのさ、これからうち来ない?」


その言葉どおり俺は理乃さんの家へとやってきた。いつも彼女からする爽やかな匂いが部屋いっぱいに充満していてそれだけでちょっと勃ちそう…。いや、変態すぎだろ俺。抑えろよ。


「ごめん、酎ハイしかなかった。いい?」

「あ、うん。お構いなく」


テーブルに置かれた酎ハイの缶、それに加えて生ハムと固形のチーズがお皿に盛られている。どうやら今から宅飲みが始まるらしい。

さっきまで着ていた仕事用の服を脱ぎ捨てて完全にオフモードになった理乃さんは結構無防備だったりする。それがその証拠。

淡いピンクのロングワンピース、これ多分あれだ。女子に人気のブランド・ジェラ◯ケ。同じ大学の女友達が話しているのを聞いたことがあるし、こんなのどう?って画像見せながら質問されたこともあるからなんとなく知っている。生地感とか色味とかが確実にそれ。

……かわいすぎでしょ。ていうかゆるっとしてるから胸元があぶないんですけど。前屈みになられたら見えちゃうやつ。


「碧生くん、乾杯しよ?」


あぁ、かわいい。


瀬河理乃さん。

大手食品メーカーで経理って仕事をしている社会人。そして俺の好きな人だ。ちなみにエッチ済み。この関係に名前を付けたくないが、世間的に言えばセフレなんだと思う。


< 64 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop