LOVEPAIN⑥
「これ、高ぇんじゃないのか?
いいのかよ、こんな凄いのん貰って」
篤は興味津々にその箱を取り出して、
手に持ち見ている。
「それ程高い物じゃないので、気にしないで下さい」
2万5千円したけど、それなりに稼いでいる今の私にはさほど困る金額でもなかった。
「ありがとな」
予想以上に篤が喜んでくれて、
なんだかとても嬉しくなって来る。
それに、今日はいつもみたいに篤に喧嘩腰で怒鳴られる事もなくて、
良い感じかもしれない。
そんな時、篤の方から携帯の着信音が聞こえて来た。
篤は背広のポケットから、スマホを取り出していた。
篤の手の中で、スマホは鳴り続けている。
「わりぃけど、電話出るから外してくれねぇか?」
「あ、はい。
私夕食まだなので、これで失礼します」
私は立ち上がり、ニャーと私に縋る花子の頭を撫でると、
玄関の方へと歩く。
ドアを開ける瞬間、
「はい…。
今日はありがとうございました」
何処か重い声でその電話に出る篤の声が聞こえた。
私は、その感じから電話の相手は女ではないのだな、と呑気に思っていた。
いいのかよ、こんな凄いのん貰って」
篤は興味津々にその箱を取り出して、
手に持ち見ている。
「それ程高い物じゃないので、気にしないで下さい」
2万5千円したけど、それなりに稼いでいる今の私にはさほど困る金額でもなかった。
「ありがとな」
予想以上に篤が喜んでくれて、
なんだかとても嬉しくなって来る。
それに、今日はいつもみたいに篤に喧嘩腰で怒鳴られる事もなくて、
良い感じかもしれない。
そんな時、篤の方から携帯の着信音が聞こえて来た。
篤は背広のポケットから、スマホを取り出していた。
篤の手の中で、スマホは鳴り続けている。
「わりぃけど、電話出るから外してくれねぇか?」
「あ、はい。
私夕食まだなので、これで失礼します」
私は立ち上がり、ニャーと私に縋る花子の頭を撫でると、
玄関の方へと歩く。
ドアを開ける瞬間、
「はい…。
今日はありがとうございました」
何処か重い声でその電話に出る篤の声が聞こえた。
私は、その感じから電話の相手は女ではないのだな、と呑気に思っていた。