LOVEPAIN⑥
「あの後篤に色々と話しました。
成瀬さんが私と篤が付き合っている事を前から知っていた事もそうですし、
私にこの仕事を辞めるかどうか、成瀬さんに訊かれ、私が辞めないと答えていた事も。

あの日、マネージャーとして篤を同行させたのは、成瀬さんの作戦だったんだろうな?って」


その話を聞いて、篤も成瀬の気持ちを察したみたい。


ただ…。



「けどよ、なんで俺迄成瀬さんは辞めさせたかったんだ?
お前から成瀬さんは俺達の関係を事前に聞いてたから、俺を送り込んだってのは分かる。
だから、俺がそうやって問題起こす事もよ。

じゃあ、お前を辞めさせる為なら、俺はクビにしてもいいって事なのか?」


そう首を捻る篤に、
私は本当の事は言えないと思った。



‘ーー私は、いっその事篤がクビになったらいいのにって思ってますーー’



「な、なんでだろうね?
ほら?篤、事務所の女の子にも今までけっこう手を出してるし、
成瀬さんそれも薄々気付いてたし。
その辺り流石に成瀬さんももう見過ごせないってなったんじゃない?
それか、私一人辞めさせるのも寂しいだろうから、彼氏の篤も一緒に、って」


「ああ。なるほどな」


篤はそれで納得していたけど。

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