空の色
病院近くの高級そうなマンションのエレベーターにのり、
なみ「おじゃましま〜す、、、」
私たちは大輔の家に着いた。

大輔「ここがなみの寝室な。まぁ、別に全部使って良いからな」

なみ「へー。大輔って結構部屋綺麗にしてるんだね〜」

大輔「はい、じゃあ、そこに座って。診察する。」
と言い、急に聴診器を用意し始めた。

なみ「え、、、」

大輔「当たり前だろ?入院しないってことは、こう言うことだろ?てか、酒とか飲んで、、、何もなしで、寝れると思ったのか?はい。服まくらないなら勝手にやるからな。」

なみ「、、、」

大輔「はい。いいよ。」
私はすぐに服を直した。

大輔「お風呂先入りな。」

なみ「うん。ありがと。」
私は脱衣所で服を脱ぐと、鏡に写った自分の胸の傷を指でなぞった。

なみ「はぁ、、、」
とため息をついてお風呂に入った。

お風呂から上がると、大輔がPCで何かの作業をしていた。

なみ「お風呂上がったよ。ありがとう。」
と言い髪をタオルで乾かしながら言った。

大輔「あ、ドライヤーそこ。ちゃんと乾かせよ」

なみ「はいはーい。」

大輔「俺も、風呂入ってくるから、ゆっくりしてて。」

なみ「はーい」
リビングでスマホを触りながらテレビを見ていると、大輔がバスタオル腰に巻いただけでお風呂から上がってきた。

はぁ、スタイル良すぎだろ、、、って思って見てたら

大輔「あ、なみ薬飲んだ?」

なみ「あ、、、忘れてたわ」

大輔「はあ、、、もうちょっと危機感持てよ。」

なみ「最近、薬の量も増えて、飲みたくない。」

大輔「飲むの。はい。水」

なみ「はぁ〜。。。」
ため息をつきながらやっと薬を飲み切った。

大輔「そんなため息つくなよ...」

なみ「だって、、、はぁ、、、もう寝る。」
と言って、貸してもらった寝室に入った。少しだけ動悸がしてる気がして、発作が起きる気がして、、、これが大輔にバレたらまた入院かと思うと、今すぐにでもここから逃げ出したかった…
布団の中で何回も逃げ出すシナリオを考えた。
その頃、大輔はリビングで考え事をしていた。
大輔(はぁ、、、少し時間が稼げるって言ってたけど、あの感じだとそろそろ発作が起きそうだな...なみ、絶対入院嫌がるだろうな、、、)





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