婚約者に売られたドン底聖女ですが敵国王子のお飾り側妃はじめました
(ダメよ。看病する側が弱気になるなんて、絶対)
オディーリアは必死に自分を奮い立たせ、彼に笑顔を見せた。
「今夜ひと晩の辛抱です。明日にはきっと回復していますから」
「あぁ、そうだな。オディーリア……」
レナートが小声でなにかささやいた。オディーリアは慌てて、彼の枕元に耳を近づけた。
「笛を、お前の笛が聞きたい」
オディーリアはうなずき、懐にしまっていたガラス笛を取り出した。
少し迷ってから、オディーリアはある曲を奏ではじめた。
それは、初めての恋を歌った曲だ。オディーリアは自身の気持ちを笛の音色に乗せた。
レナートがこの曲を知っているかはわからないが、別にそれでも構わなかった。きっと伝わると、信じていた。
甘く、切ないメロディがふたりを優しく包みこむ。
曲を吹き終えた彼女に、レナートはひとことだけ言葉をかけた。
「ぴったりの選曲だな」
オディーリアは微笑んだ。
「はい、ぴったりです」
オディーリアは必死に自分を奮い立たせ、彼に笑顔を見せた。
「今夜ひと晩の辛抱です。明日にはきっと回復していますから」
「あぁ、そうだな。オディーリア……」
レナートが小声でなにかささやいた。オディーリアは慌てて、彼の枕元に耳を近づけた。
「笛を、お前の笛が聞きたい」
オディーリアはうなずき、懐にしまっていたガラス笛を取り出した。
少し迷ってから、オディーリアはある曲を奏ではじめた。
それは、初めての恋を歌った曲だ。オディーリアは自身の気持ちを笛の音色に乗せた。
レナートがこの曲を知っているかはわからないが、別にそれでも構わなかった。きっと伝わると、信じていた。
甘く、切ないメロディがふたりを優しく包みこむ。
曲を吹き終えた彼女に、レナートはひとことだけ言葉をかけた。
「ぴったりの選曲だな」
オディーリアは微笑んだ。
「はい、ぴったりです」