ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下男子にトロトロに溺愛されてます。
「っつ……」

「DVD終わっちゃったし、次の見ましょっか!」

 その場の空気を振り払うように松田が明るく次のDVDをプレイヤーに入れる。

「無理しなくていいからね?」

 松田はゆっくり私の頭を撫でてくれ、それがとても気持ちが良くて自分から松田の肩に頭を乗せた。
 次こそ素直になろう、そう思った。

「え!? 何これ!!!」

 テレビ画面に映される暗い病院。絶対に借りてきた恋愛映画じゃ無い事に気づく。

「だから無理しなくていいからねって言ったのに」

「なっ!!! そーゆうことだったのね! 騙された!!!」

 さっきの雰囲気とは真逆で、あははは、と松田の笑い声と私のギャーと言う悲鳴が交わり部屋に響き渡る。
 怖すぎて直視する事が出来ず松田の腕を必死に掴み目を瞑った。それでも耳から入ってくる音が怖すぎて途中からは何も考えずに無になった。
< 124 / 232 >

この作品をシェア

pagetop