ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下男子にトロトロに溺愛されてます。
 ふと顔を上げ松田の方を見るとバチッと目が合った。
ははは、と眼鏡の奥で目を細めて笑う松田の顔が印象的で一瞬、一瞬だけドキッと心臓が波打った。

「な、何笑ってるのよ……」

「ん? 水野さん可愛いなぁって見てただけですよ」

「またそーやってからかうんだから……」

 可愛いなんて言われ慣れていない私には松田の一言、一言に過敏に反応してしまい、その度に心臓がバクバクと動く。
 顔が自分でも赤くなっているのが鏡で確かめなくても分かるくらい熱く火照っている。
 それを隠すように俯いてご飯を食べ続けた。
 松田は特に仕事の話はやはり無かったみたいで、美味しいですね、他にも行きたいお店がいっぱいあるんです、など他愛の無い会話をしながらランチタイムを終えた。
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