ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下男子にトロトロに溺愛されてます。
「この前誠さんが私に松田君と別れろって言ってきたけど、私は絶対に別れません。もう百パーセント彼を信じれるって自信を持って言えるわ」

 自分で言ってて顔が赤くなっていくのが見なくても分かるくらい熱い。反対に誠の顔は青褪め、目はギラギラと怒りに満ちていた。

「何? 今日はそれだけを言いに来た訳? とんだ茶番だわ」

「やっぱりちゃんと話さないとって思って……自己満かもしれないけど、誠さんにはちゃんと知ってて欲しかったから」

「私は幸せです自慢しにきたってわけ?」

「違っ! 私は今まで恥ずかしい気持ちが勝っちゃっててなかなか素直に自分の気持ちを伝えることが苦手だったの……それでもやっぱりちゃんと素直に気持ちを伝えるとスッキリするし、なによりお互い気持ちが分かり合えて凄くプラスな関係になれると思うんだ……その、だから……」

「だから私にも大雅に気持ちをちゃんと伝えろって言いたい訳?」

 誠は見事に私の思考を読み取り呆れたように笑い出す。

「ははは、私が大雅に好きですって今更言って何になるの? 逆に失うもののリスクが大きすぎるわ」

 誠の声のトーンもどんどん低くなり怒っている事がひしひしと伝わる。
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