ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下男子にトロトロに溺愛されてます。
「もう女装やめた、する意味もなくなったし、イメチェンしてみたんだけど、どう?」

 女装を止めたと言う誠の発言にハッとした。
 昨日の様子の変だった松田と女装を止めた誠が綺麗に線で繋がったように納得ができた。

「凄く良いと思うわ! 女装している時も凄く可愛かったけど、男の姿も凄くカッコいいわね! 声もこれが誠さんの本来の声なの?」

「そうだよ、あの声出すの結構大変だったんだよね〜喉痛めたら終わりだし」

「そうだったのね! あービックリした! ね、松田君、ま、松田君?」

 反応がない松田を見ると明らかにムスッとした顔で怒っている。

「え……ど、どうしたの?」

 聞いてもムスッとしている松田を見て、誠がお腹を抱えて「あー分かりやすすぎ!」とケラケラ笑い出した。

「あのね、真紀さん、大雅は多分俺の事を真紀さんかカッコいいって言ったことに対して焼き餅を焼いてるだけだと思うよ、だろ? 大雅」

 ま、まさかそんな事で? と思ったがその通りだったらしく、「そうだよ、俺だってカッコいいって言われたことないのに……」と口を尖らせていた。
 いや、今の状況はカッコいいと言うより可愛い……、でも可愛いと言ったら地雷を踏みそうなので言わずに心の中で可愛いー!と私は叫んだ。
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