ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下男子にトロトロに溺愛されてます。
「だってずっと突っぱねてきたのに急に好きですなんて言えないよ〜」

「ったく、何今更モジモジしてんのよ、真紀の悪い所は考えすぎるところ、本能のままに動きなさい」

「涼子……占い師みたいな言い方……」

 考えすぎるか……橅木にも言われた事を思い出す。本能のままに動く。それが出来たらどんなに楽なんだろう。素直に好きって言う事がこんなにも難しい事だと三十歳になって気づくなんて……

 ランチを済ませ会社戻る途中、外の喫煙所で煙草を吸っている橅木と目が合った。

「真紀! 涼子!」

 口にしていた煙草の火を消しこちらに駆け寄ってくる。

「真紀、目の腫れ引いたな」

「昨日はお騒がせしました……」

「なになに〜昨日何があったのよ」

「昨日久しぶりに真紀と昔よく行ってたバーに行ったんだよな」

「えー! ずるいじゃん! 今度はあたしも誘いなさいよ〜!」

「はいはい、じゃ戻ろうぜ」
< 83 / 232 >

この作品をシェア

pagetop