強面お巡りさんはギャルを愛しすぎている
一年後、私は雑誌で表紙を飾るまでになっていた。雑誌では私の特集が組まれたり、私が使っていると紹介されたコスメは爆発的に売れた。
次々にオファーが殺到し、その忙しさが孤独だった私の心の隙間を埋めてくれた。それが嬉しくて楽しくて、刺激的な毎日にどっぷりとハマっていた。
気が付けば私は、渋谷一のガングロギャルとなっていた。
私を中心としたギャルサーも創り、周りのみんなは私のことをカリスマと崇めていた。
ギャルを初めて三年が経ち、高校三年生となった。
「なちゅ~! おまた〜! 今日は何して遊ぶぅ~?」
「まりりん遅すぎぃー! さっきマサシ来てたよ!」
「えぇー!? まじでェ!? 最悪だわ」
私をなちゅと呼ぶまりりんこと佐藤真理亜は手で顔を覆い、渋谷の空に向かって悔しがっていた。まりりんとは雑誌の企画で仲良くなったギャルモデル友達だ。彼女は夜間定時制に通っていて、夜の集まりの時間には遅れがちだった。
当の私はというと学校にも行かなくなり、雑誌の仕事がない日は昼夜問わず渋谷にたむろしていた。