強面お巡りさんはギャルを愛しすぎている
「今日こそは言え。名前は?」
「渋谷花子」
「真面目に言いなさい。住所と学校名も」
ツーンとそっぽうを向いていると、プップーー!! と車のクラクションが鳴り、私はもう一度全速力で走った。
先程散ったギャルサー仲間が車で迎えに来てくれた。超ナイスタイミング。
急いで乗り込み、私はお巡りさんに向かってあっかんべーと舌を出した。
「ドロケイは捕まってない仲間にタッチされたら逃げられんだよ〜〜!」
窓からそう捨て台詞を吐いて、私は走り去った。
それからも毎日、あの強面お巡りさんとの追いかけっこは続いた。
彼は私のことを諦めることなく、捕まえては常に飯は食べてるのかとか学校には行っているのかとか親みたいなことを言ってくる。
だけど追いかけっこをしているうちに今日も彼は私を補導しに来るのかな? と、ちょっと期待していた。