強面お巡りさんはギャルを愛しすぎている

「嫌です! 嫌、聞きたくないッ!」
「お、おい落ち着け俺は――」
「いや、いやッ」

 ギャル嫌いの修一郎さんだ。絶対離婚しようって言われる。
 私は落ち着かせよう近づいて来た修一郎さんを振り切り、寝室に置いていた通勤鞄を手に取り外へ飛び出した。

「おい、菜摘ッ!」

 呼び止める修一郎さんの声を無視し、ちょうど五階で止まっていたエレベーターに飛び乗った。

「どうしようバレちゃった、バレちゃった。どうするの……嫌だ。離婚したくないよ……」

 ボロボロと自分の意思では止められないほど涙が溢れてきた。力なく壁にもたれかかり絶望を感じた。
 エレベーターはすぐに一階に着き、エントランスを出ようとすると非常階段から忙しない足音が聞こえてきた。修一郎さんだ。
 私は急いで目の前を通りがかったタクシーを呼び止め乗り込んだ。

「とりあえず出してくださいッ!!」

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