強面お巡りさんはギャルを愛しすぎている

 私生活以外は普通にいつもの生活が流れた。カフェでWest Boyの担当者三島さんと進行表と商品陳列レイアウトの最終チェックをし、一緒に渋谷へ向かった。
 羽鳥さんがブースの設営業者と作業を始めていて、通りがかる女子高生達は何が起きるのかワクワクした目で見ていた。

「今回のイベントを二週間ほど前からSNSで告知しています。反応も良いのですし、GW初日ですので明日は多くの人が来場されるかと思います」
「そうですか! そしたら物販を少し増やしておかないとかな」
「んー、そうですね。試着スペースが一ヶ所のみなので、ここでは小物類などを増やすのがいいかもしれませんね。御社のリボンやネクタイとても可愛かったので、お友達とお揃いで買う子とかもいるかと思います。動線としては制服などの単価の高い物は御社の渋谷店で買えるというアナウンスをするつもりです。まずは女子高生が買える価格帯の物を置き、ブランド名を知ってもらうのが良いと思います」
「なるほど! いやーさすが高橋さん!」
「いえ、それほどでも」

 設営完了を見届け、三島さんと別れた。設営業者との作業が終わった羽鳥さんから決起会をしようと言われたが、丁重にお断りをした。木下ちゃんのこともあるし、昨日久しぶりに飲みすぎて今日は飲める気がしない。

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