強面お巡りさんはギャルを愛しすぎている

 真っ直ぐ実家に帰ると姉はまだ帰っていなかった。姉より早く帰って来てしまったのだからご飯を作らざるを得ない。
 めんどくさ……と冷蔵庫を開けると水とお酒しか入っていなかった。

「あの人一体いつも何食べてんのよ……」

 野菜室も冷凍室もすぐに食べられるような食材は入っていなかった。
 重い腰を上げ近所のスーパーに買い物に行くと、ふと修一郎さんが気になった。

 (ご飯、ちゃんと食べてるかな……。インスタントとかで済ませてないといいけど……)

 食材をカゴに入れながら修一郎さんのことが気になって仕方がなかった。
 顔は怖いけど、料理下手で可愛い一面もある。修一郎さんが一人暮らしをしていた時は、食事はプロテインかインスタントの二択だった。なるべく家でゆっくりしたい派の修一郎さんは帰り道に食事を済ませることは好まなかった。気が向いた時に自炊はしていたようだが、基本はカレーのみ。そのカレーも美味しくはない。だから無性に心配になる。
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