隣の席の一条くん。
リコーダーを肩に担ぐようにして持っている一条くんが立っていた。


「…花宮さん?こんなところでなにしてんの?先に視聴覚室に行ってなかったっけ?」

「あ……うん。リコーダー忘れて、教室に取りに帰ってて」

「そうなんだ。…で、大丈夫?」


一条くんはわたしの腕を握ると、軽々と持ち上げてくれた。


「わたしは大丈夫だけど…。そんなことよりも、ケガしてないですかっ!?」
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