大好きなキミを、守りたいから。
ぼーっと叶美の方を見てると

「おーい!席つけ〜今から入学式の説明始めるぞ〜」


俺のすぐ側から先生の声が聞こえて一瞬ギクッとなった

その言葉に俺もさっさと自分の席に着く


先生から色々な話を聞いてからいよいよ入学式

体育館には在校生もいて誰か先輩が叶美に目をつけないか不安で叶美の方を見るけど叶美は緊張してるのか顔が強ばっている

そんな顔をしてても可愛いなんて…どんだけ顔面国宝なんだよ

しかも叶美の周りだけ他の奴らとは違うオーラが出ていてさすが大人気女優だなって思う

高校でも女優ということを隠し通すつもりなんだろうか…

そんなことを考えていたら入学式はもうとっくに終わっていて

帰る時間になっていた

俺は叶美が変なやつらに捕まらないようにさっさと支度して叶美の方へ行く


「叶美〜帰るぞー」

「あ、待って!今行く!」


教室のドアに行くとたくさんの先輩らしき人達が屯っていた

恐らく叶美目当ての人達だろう


「あの、通させてください」


俺は叶美を庇って先輩たちにそういうと


「え〜?せっかく可愛い子見つけたのにほっておけるわけないじゃん?」


その中に先輩の群れにいたがんの強そうなやつ


「そーそー。だれだってこんな子ただで帰らせる訳にはね〜?」


あーあー


まーたうざいヤツらに絡まれてしまった


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