丸重城の人々~後編~
柚希「あの三島さん、私は大翔が━━━━━」
三島「わかってるよ。
ただ毒蜘蛛とシスルの連中は、君を一人占めしすぎだ!
お前等は揃って、君達の“姫”に他人が関わることを禁ずるよな?」

大翔「は?なんで、一人占めしちゃダメなんだ?」
中也「柚希は俺達の“姫”だ!」
玄「他人が、簡単に関われると思うな!」
響子「三島、アンタレベルが柚希を話せると━━━━━」

三島「そう!それ!
それだよ!レベルって何?
確か、同じチーム内でも幹部以上じゃないと関われないんだよね?
君達のチームにいても、下っぱは話をすることも簡単にはできない。
でも━━━━━━━」
三島は着ていたジャケットを脱ぎ、カッターシャツを脱いだ。
そして背中を大翔達に、見せた。

「「「「━━━━━!!!!」」」」
大翔「背中に、蜂?」
中也「てことは…」
玄「お前が?」
響子「毒蜂の総長」
柚希「嘘……」

大翔達の時代には、いくつかルールがあった。
各チームの総長は、背中に刺青を彫らなければならない。
ちなみに、響子のシスルだけは自由にしていた。
響子がホステスで、背中の開いた服が着れないからとの理由で。

三島「これなら“俺は”許されるよね?
話すことも、触ることも」
そう言って、柚希に触ろうとする三島。
その手をすかさず、掴んだ大翔。

大翔「触らせねぇよ!
柚は俺の女だ!」
三島「は?」
大翔「なんかお前、勘違いしてる」
三島「え?」

大翔「幹部以上にしか関われないってのは、ファンの奴等が勝手に言ってるだけだ。
それに、柚に触らせないのは単に俺が嫉妬するからってだけ!もちろん柚の病気のこともあるが、一番は俺自身の為だ!
俺が理性を保つ為に、俺が俺でいる為に……」
< 141 / 228 >

この作品をシェア

pagetop