丸重城の人々~後編~
近くのファミレスに五人でお茶することになった。

俊哉「落ち着いた?柚希」
柚希「うん…」
俊哉「さっきの奴等、別に柚希を傷つけたりしないよ!」
柚希「あ…そうゆうことじゃないの。
ごめんなさい。傷つけるようなことして……」

広子「柚希ちゃんは、ちょっとした病気でね……
人見知りが酷くなっちゃったの」
簡単に広子が柚希のことを話す。

俊哉「俺が裏切ったせい?」
柚希「え?あ、違うよ!」
響子「あー浮気!アンタ!私はまだ許してないんだからね!」
俊哉「だから!あれはちょっとした気の迷いなの!
しかも散々謝ったじゃん!」
柚希「響ちゃん、もういいって言ったでしょ?」
英里「柚希と付き合ってて、浮気なんてする人いるんですね……」
広子「そうよね。大翔なんか、逆に他に目が行かなすぎる位なのに…」

俊哉「あー柚希のこと好きすぎて…俺ばっか好きみたいで嫌になったんです」

広子・英里「は?」
広子「何、その勝手な言い分…」
英里「ちょっと、ムカついた…」
響子「でしょ?
殴りたくなるでしょ?」
広子・英里「殴りたい…」

俊哉「で、でも!考えてもみろよ!
柚希だぞ!可愛いし、しかも性格まで優しいからいつも色んな奴に囲まれて、嫉妬するに決まってんじゃん!」
響子「確かにそうよ!でも、柚希は俊一筋だったのよ!」
俊哉「そうだよな…」
柚希「もうやめよ!
私達、まだ何も頼んでないよ!何か頼も?」
柚希がメニューを取る。
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