私は醜い裏切り者
梓くんと帰って家まで送ってくれた後。私は急いで二階に駆け上がった。
ーー俺、アイツの事忘れさせるように努力するから、甘えてきていいからね。
そんな梓くんの言葉が脳内を駆け回った。
だけど。
ーー君を梓くんから遠ざけようとしたんだけどね。
真斗くんの言葉がチクチクと胸をつく。
でも……梓くんはこれで悪い人じゃないみたいだし、これだったら真斗くんの事を忘れられそう。
だけどーーこれでいいのかな?真斗くんは、これからも同じ間違いをするんじゃないかな?
だって、今もああして、私じゃなくて梓くんの事を付け回しているんでしょ?
そう考えると……とても後味が悪い。
「一体どうすれば……」
そんな事を思いながら制服からパジャマに着替えようとしたら。
制服のポケットに、紙が入ってる事に気がついた。
そうだ……そうだ。私には頼れる人が居るんだった。
大和さん、力を貸してください。
私の真斗くんを救ってください。