オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
時刻は午前六時…

栗原さんの愛車の黒のソリオに乗せてもらった。

「はい、到着しました」

まずは山王町の「星凛堂」本社に到着。
「サンキュー栗原」

「どう致しまして…乗車代は一万円です」

「人が素直に礼を言ってるのに…」

「貴方は本当に冗談も通じない石頭ですね。濱部社長」

「うるさい…それよりも俺の美苑の面倒ちゃんと見てくれ。栗原」

「俺の美苑」って…言葉の使い方間違ってる気がするけど。

「はいはい。分かってます…貴方のお好み通りの奴隷に育ててみせます」

「栗原お前なぁー…」
「早く下りて…時間ないから…」

「美苑…何かあれば…兄である俺がお前の相談に乗ってやるからな…頑張れよ」


「あ、はい…」

兄と言われても…ずっと一人っ子だった私。
彼は私を妹として認め、優しく接してくれている。

「じゃあな…」

濱部社長は車から下りて、「星凛堂」本社の社屋に向かった。

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