オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
「社長が普段使用するカップはこれだから…」

栗原さんは食器棚から、普段使用のカップを取り出す。
「色々と迷惑掛けて、すいません」

「初日だし、仕方ないですよ。それよりもこれ差し上げます」

栗原さんは上着のポケットからメモ帳とペンをくれた。

「裏憶えで覚えるよりも…メモに書いて覚えた方がいいですよ」

「あ、はい」

「じゃ早くカップにコーヒーを注いでください」

「はい」

栗原さんは優しく響く声で私に指示をする。

「トレーかこれです…残りのコーヒーは俺達で飲みましょう」

そう言って、栗原さんは自分のマグカップと花柄のカップに残りのコーヒーを注ぐ。

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