オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
栗原さんが連れて行ってくれたショップは銀座の一等地にある硝子張りの四階建てのビルで、祐早斗さんお気に入りの外国のアパレルブランドらしい。
「どうぞ…まずは貴方のお好きなスーツを選んで下さい」
彼のお気に入りのブランドらしいが、桁が多い。
「値段は気にするなとのコトですよ…染中さん」
値札を見て戸惑ってると栗原さんが耳許で囁いた。
「自分で選ばないなら、俺が適当に選びますが…」
栗原さんが私の脇に立ち、スーツを物色し始める。
「これなんてどうですか?」
栗原さんは早速私に何着かスーツを持って来る。
「早くしないと店が閉店しますよ…」
「・・・分かりました…」
私は栗原さんの選んだスーツを手に持って、試着室に駆け込んだ。
「あの…着ました?染中さん。開けていいですか?」
私は鏡の前でチェックを済ませ、自分からカーテンを開ける。
「どうですか?」
「サイズはピッタリですね…」
栗原さんの手が私の瓶底眼鏡に伸びで来た。
奪われる眼鏡。
鏡に映る自分の素顔。
「一着目、これで決まりです…次着て!!」
栗原さんは速攻でカーテンを閉める。
眼鏡は彼に奪われたままになってしまった。
結局、栗原さんの見立てたスーツをお買い上げする。
「靴も買った方がいいですが…タイムオーバーですね…」
銀座の百貨店は既に閉店。
タイムズに停めた社用車のトランクに荷物を入れる。
「さてと飯食いに行こうか…」
栗原さんは黒のトレンチコートのポケットに電子キーを押し込んで、私の方を振り返った。
秋の少し肌寒い夜風が頬を掠める。
「何食べます?」
「パスタが食べたい気分です」
「パスタか…じゃサイゼ行く?」
「いいですね…」
「どうぞ…まずは貴方のお好きなスーツを選んで下さい」
彼のお気に入りのブランドらしいが、桁が多い。
「値段は気にするなとのコトですよ…染中さん」
値札を見て戸惑ってると栗原さんが耳許で囁いた。
「自分で選ばないなら、俺が適当に選びますが…」
栗原さんが私の脇に立ち、スーツを物色し始める。
「これなんてどうですか?」
栗原さんは早速私に何着かスーツを持って来る。
「早くしないと店が閉店しますよ…」
「・・・分かりました…」
私は栗原さんの選んだスーツを手に持って、試着室に駆け込んだ。
「あの…着ました?染中さん。開けていいですか?」
私は鏡の前でチェックを済ませ、自分からカーテンを開ける。
「どうですか?」
「サイズはピッタリですね…」
栗原さんの手が私の瓶底眼鏡に伸びで来た。
奪われる眼鏡。
鏡に映る自分の素顔。
「一着目、これで決まりです…次着て!!」
栗原さんは速攻でカーテンを閉める。
眼鏡は彼に奪われたままになってしまった。
結局、栗原さんの見立てたスーツをお買い上げする。
「靴も買った方がいいですが…タイムオーバーですね…」
銀座の百貨店は既に閉店。
タイムズに停めた社用車のトランクに荷物を入れる。
「さてと飯食いに行こうか…」
栗原さんは黒のトレンチコートのポケットに電子キーを押し込んで、私の方を振り返った。
秋の少し肌寒い夜風が頬を掠める。
「何食べます?」
「パスタが食べたい気分です」
「パスタか…じゃサイゼ行く?」
「いいですね…」