オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
祐早斗さんは黒のタキシード姿。私は白のミニドレス。

私がベールを被り、ブーケを持てば、今から挙式を挙げる夫婦のように見えるかもしれない。

「祐早斗お前…どうして、『泡沫』の華さんと一緒なんだ?」

耶刃常務が私達に声を掛けて来た。

「耶刃か…そう言うお前だって…小畑さんと一緒じゃないか…」

「これは…」

「貴方は古林さん??」

「古林?」

「お久しぶりです…小畑先輩」

「やっぱりそうなの?高校時代の後輩よ…」

小畑先輩は何も知らない祐早斗さんと耶刃常務に説明する。

「もしかして…お前が苛めたと言う…あの…」

「苛めた?そうなのか?」

祐早斗さんは私に訊いて来た。

「まぁ」

「古林さん…ゴメンなさい…」

突然、小畑先輩は私に深々と頭を下げた。



< 164 / 245 >

この作品をシェア

pagetop