オフィスの華(令和版）～若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係～
まさか、あのプライドの高い小畑先輩に謝罪される日が来るなんて､思いもよらなかった。

「本当にゴメンなさい…貴方に会ったら、絶対に謝ろうと思っていたの…古林さん」

「・・・俺もおよそのコトは彼女から訊いている。こうして、心から詫びを入れている。許しては貰えないか？華さん」

耶刃常務も小畑先輩を加勢した。

祐早斗さんと私は顔を合わせる。

「いいんじゃないか…華」

「・・・顔を上げてください。小畑先輩…」

「古林さん！？」

「もう過ぎた話です…これからは仲良くしましょう…」

苛めた側の小畑先輩はとっくに私のコトなんて忘れていると思っていた。

でも、そうではなかった。

こうして、真摯に詫びてくれる小畑先輩。
案外、いい人なのかもしれない。

「そうだ。華さん…お詫びに俺の船に乗せてやるから…明日のクルージング…祐早斗と一緒に来い」

「えっ？」

「それはいいな…華…耶刃の船に乗ろうぜ…」

私は二人に押され、明日…常務の船に乗る羽目になった。

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