オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
「秘書の仕事はどう?」

「まだまだ・・・慣れなくて…でも、栗原さんの教え方がとても丁寧で分かり易くて…何とか頑張ってます」

「そう…」

トーマさんは安堵した様子で、持っていたグラスの水を飲む。

「何か食べられました?」

「あぁ」

「ローストビーフが美味しかったですよ…」

「それよりも相馬と付き合ってんだろ?上手くいってるのか?」

「はい…」

―――でも、御曹司とホステス。

そう、上手くいくはずはない。

「私は母の店を継がないといけないんですか?トーマさん」

「美苑・・・!?」

トーマさんは眉を寄せ、苦悶した表情を見せる。

「美苑は相馬と結婚したいのか?」

「そう言うんじゃないです…でも、彼には凄く惹かれています…」

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