オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
エピローグ*どんでん返し
「嘘じゃない…昨日、樋口外務事務次官が親父の所に来たんだ…そのコトは昨日話したよな」

「はい」

「お前の父親の命令だ…お前は栗原と結婚するんだ…但し、偽装結婚だ…そして、俺はお前の愛人となる…」

「えっ?」

「全てはお前の父親を失脚させる術を探す為の時間稼ぎだ…探せるかどうかわからないが…俺も栗原もお前の幸せを考えている…」

「祐早斗さん!?」

「・・・今の俺には樋口外務事務次官とまともに張り合える力はない…すまない、美苑」

「社長、染中さんにお話して貰えましたか?」

「あぁ、話した…別に昨日の今日でなくてもいいだろ…甘い気分に浸っていたのに…」

「…貴方は最後まで楽しみは残しておくタイプの人でしょ?」

私と祐早斗さんは目が点になった。

「お前…まさか…昨日の俺達の話を盗聴器とかで訊いていたのか?」

「夕食時の会話は訊きました…でも、それだけですよ…ご安心を」


「いや全然安心できないんだけど…」


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