オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
「彼は伊藤平介(イトウヘイスケ)大学時代の同級生だ」
「へぇー…華です。よろしくお願いします」
「キレイな子だな。祐早」
「だろ?俺のひと目惚れなんだ…」
祐早斗様は素面なのに、テレるような言葉を連発する。
「俺はいつもヤツで…華は何飲む?」
私はアラカルトを見て、モスコミュールをオーダーした。
「華は幾つ?」
「あ…二十三歳になります」
「昼間は何してるの?」
「え、あ」
『ソーマ』本社の経理課で働き、貴方の社長就任を機に秘書になるとは言えなかった。
「あ…一応、会社員してます」
「業種は?」
そこまで突っ込むか…
「え、あ…化粧品会社です…」
私は適当に返した。
「ふうん」
彼はそれ以上何も訊かなかった。社名まで訊かれたら、どうしようかと焦ったけど。
私達は会話している間にカクテルが完成していた。
私と祐早斗様の前にオーダーしたカクテルが置かれた。
私はモスコミュール。
祐早斗様のカクテルが気になった。
「これは?」
「ゴットファーザ―だ。匂い嗅いでみなよ…アーモンドの香りがするから…」
私は彼に言われるまま、鼻を近づけた。
ウィスキーの香りとは別に僅かだけど、アーモンドの香りがした。
「本当だ…アーモンドの香りがします。こんなカクテルがあるんですね。初めて知りました…」
「俺はこの店では必ずこのカクテルを飲む」
私達は打ち解けていた。
あの時とは全く違う印象だけど、嫌悪感はなかった。
逆に彼に凄く惹かれていた。
「へぇー…華です。よろしくお願いします」
「キレイな子だな。祐早」
「だろ?俺のひと目惚れなんだ…」
祐早斗様は素面なのに、テレるような言葉を連発する。
「俺はいつもヤツで…華は何飲む?」
私はアラカルトを見て、モスコミュールをオーダーした。
「華は幾つ?」
「あ…二十三歳になります」
「昼間は何してるの?」
「え、あ」
『ソーマ』本社の経理課で働き、貴方の社長就任を機に秘書になるとは言えなかった。
「あ…一応、会社員してます」
「業種は?」
そこまで突っ込むか…
「え、あ…化粧品会社です…」
私は適当に返した。
「ふうん」
彼はそれ以上何も訊かなかった。社名まで訊かれたら、どうしようかと焦ったけど。
私達は会話している間にカクテルが完成していた。
私と祐早斗様の前にオーダーしたカクテルが置かれた。
私はモスコミュール。
祐早斗様のカクテルが気になった。
「これは?」
「ゴットファーザ―だ。匂い嗅いでみなよ…アーモンドの香りがするから…」
私は彼に言われるまま、鼻を近づけた。
ウィスキーの香りとは別に僅かだけど、アーモンドの香りがした。
「本当だ…アーモンドの香りがします。こんなカクテルがあるんですね。初めて知りました…」
「俺はこの店では必ずこのカクテルを飲む」
私達は打ち解けていた。
あの時とは全く違う印象だけど、嫌悪感はなかった。
逆に彼に凄く惹かれていた。