オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
「もしかして…あの二人は結婚してるのか?栗原」
「結婚はしてませんよ…」
「なら、まだ俺にも望みがあるな…」
俺は立ち上がって決意する。
「諦めが悪いですね。社長」
「何とでも言えっ。栗原…今夜は『泡沫』に行くぞ!!」
「・・・俺は用事があるので…一人で行って下さい…社長」
「・・・大体お前は俺の秘書だろ!!秘書のクセに…隠し事して…」
「・・・分かりました…特別に華さんの携番を教えて差し上げます…だから…」
栗原は俺に向かって左手を差し出す。
俺はヤツの手の上に右手を乗せる。
「お手をしてどうするんですか?」
「冗談だ。お前の言いたいコト分かってる…金だな…幾らだ」
「そうですね…十万円でどうですか?」
「十万!!?」
俺は十万で華の携番を買った。