オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
「この番号…本当に華の番号か?栗原」

栗原は俺が渡した十万の札を数えていた。

「あ…はい…ガセではないですよ…」
栗原は満足げに自分の長財布に札を入れる。


俺は確認の為、華の番号に電話を掛けた。

――――もしもし・・・
「華か?」
――――その声は…

繋がった…華の声だ…

でも、電話は直ぐに切れてしまった。

「・・・繋がったでしょ?」
財布を上着の隠しポケットに仕舞った栗原が確かめるように問いかけた。
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