元勇者、ワケあり魔王に懐かれまして。
それが明らかになったからか、エドワードの眼差しは穏やかだった。優しいとまで言える。
「私に教えてください。どうして私だったのか。なぜ、こんな手の込んだ真似をしたのか。……供物とはどういう意味だったのか」
「簡潔に答えよう。まず、これは魔王に捧げる供物ありきの話だった。となれば、国にとって重要な人物でなければ意味がない。その辺りの平民を送り付けたところで交渉の材料にならないからな」
「……ええ、そうですね。だから王女である私が?」
「そうだ。……お前は俺の本当の妹ではないし」
「えっ」
「母親が違う。お前の母は、父が気まぐれに手を付けたメイドだ」
(……嘘でしょう)
「私に教えてください。どうして私だったのか。なぜ、こんな手の込んだ真似をしたのか。……供物とはどういう意味だったのか」
「簡潔に答えよう。まず、これは魔王に捧げる供物ありきの話だった。となれば、国にとって重要な人物でなければ意味がない。その辺りの平民を送り付けたところで交渉の材料にならないからな」
「……ええ、そうですね。だから王女である私が?」
「そうだ。……お前は俺の本当の妹ではないし」
「えっ」
「母親が違う。お前の母は、父が気まぐれに手を付けたメイドだ」
(……嘘でしょう)