元勇者、ワケあり魔王に懐かれまして。
「あわよくば、という程度の狙いだな。実際に送り付けた先でどうするかは部下たちの判断に任せていた」
「……すぐ魔王の前に跪きましたわ。そもそも戦う素振りなど欠片も見せなかったかと」
「それは連中に聞いている。人の形をしておきながら、人とは思えない空気をまとった男だったそうだな。得体の知れない危うさを感じたと言っていたが」
(……確かに獣っぽいし、得体が知れない……というか……不思議なところはあるかも?)
衝撃の事実に麻痺していた心が、シュクルを思い出すことで温かさを取り戻す。
「……すぐ魔王の前に跪きましたわ。そもそも戦う素振りなど欠片も見せなかったかと」
「それは連中に聞いている。人の形をしておきながら、人とは思えない空気をまとった男だったそうだな。得体の知れない危うさを感じたと言っていたが」
(……確かに獣っぽいし、得体が知れない……というか……不思議なところはあるかも?)
衝撃の事実に麻痺していた心が、シュクルを思い出すことで温かさを取り戻す。