元勇者、ワケあり魔王に懐かれまして。
そう言った兄と目が合う。
その瞬間、ティアリーゼはぞくりとしたものを感じていた。
「当初の目的通り、魔王を殺してこい」
しばらく、ティアリーゼは答えなかった。
そう言われることをどこかで予想していたのかもしれない。
「……私、あちらで聞きました。この国のもうひとつの歴史を」
エドワードの言葉を承諾することも拒絶することもなく、別の話題に移す。
「人間がこの大陸を我が物にしていた時代はないそうですね。タルツも、彼らにとっては生まれて間もない幼い国だとか」
「そこまで奴らと話をしていたのか」
その瞬間、ティアリーゼはぞくりとしたものを感じていた。
「当初の目的通り、魔王を殺してこい」
しばらく、ティアリーゼは答えなかった。
そう言われることをどこかで予想していたのかもしれない。
「……私、あちらで聞きました。この国のもうひとつの歴史を」
エドワードの言葉を承諾することも拒絶することもなく、別の話題に移す。
「人間がこの大陸を我が物にしていた時代はないそうですね。タルツも、彼らにとっては生まれて間もない幼い国だとか」
「そこまで奴らと話をしていたのか」