元勇者、ワケあり魔王に懐かれまして。
今まではなんとなくで接し、過ごしてきた時間を、これからは見直す必要がありそうだった。
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ティアリーゼがシュクルのもとへ戻ったのは、もう陽も暮れる頃だった。
お喋りなカラスによる寄り道が主な原因である。
初めてここへ来たときとは違う気持ちで城を見上げた。相変わらず荘厳で美しいが、あのときに感じた激しい思いはない。
(人間を傷付ける魔王なんていなかったんだものね)
今もまた仕事をしているのだろうか――。
そんなことを考えながら、今やすっかり馴染んでしまった自分の部屋へと向かう。
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ティアリーゼがシュクルのもとへ戻ったのは、もう陽も暮れる頃だった。
お喋りなカラスによる寄り道が主な原因である。
初めてここへ来たときとは違う気持ちで城を見上げた。相変わらず荘厳で美しいが、あのときに感じた激しい思いはない。
(人間を傷付ける魔王なんていなかったんだものね)
今もまた仕事をしているのだろうか――。
そんなことを考えながら、今やすっかり馴染んでしまった自分の部屋へと向かう。