元勇者、ワケあり魔王に懐かれまして。
「あれだよ、あれ。ネズミとかそういう奴ら。シュシュからしたらちっこいもんな。あ、でもそれ言ったら俺から見てもそうか」

「キッカさんはなんの鳥なんですか?」

「鷹。かっこいいだろ」

「よくない」

「なんでシュシュが答えるんだよ。俺はこいつに聞いたの」

「ティアリーゼは私以外褒めない」

「褒めさせない、の間違いだろ。いっちょまえに独占欲なんか覚えやがって」

 笑ったキッカがシュクルを小突く。

 しゅう、とシュクルが鳴き声を上げてよろめいた。尻尾がばたばた暴れている。

 ふたりはさっきからそうして何度もじゃれ合っていた。

 ついにティアリーゼはその様子を見て笑ってしまう。

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