元勇者、ワケあり魔王に懐かれまして。
「まるで兄弟みたいだわ」

「俺が兄貴なら、あんたは義理の妹になるわけだ。人間の妹かー。くちばしねぇのがなー

うーん、うーん……。まぁいっか、許してやる」

「なぜ、クゥクゥの許しが必要になる?」

「兄貴だからだよ」

「いらない」

「お前な!」

(シュクルにこんな友達がいてくれてよかった)

 キッカは面倒見がいいのか、ちょくちょくシュクルに話題を振っては会話を盛り上げていた。

 ティアリーゼにも同じように振舞い、三人の時間は和やかに過ぎていく。

 やがて、街の広場に出た。

 そこにも並んでいた出店のひとつに、シュクルがふらりと近付く。

「シュクル?」

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