元勇者、ワケあり魔王に懐かれまして。
「西の砂漠を治める金鷹の魔王こと、キッカ・クゥクゥだ。改めて、よろしく」

「あなたも……魔王……?」

「そ。知らなかったんなら、助けなきゃーって心配すんのもしょうがねぇわな」

「そうだろうか」

「そういうもんだよ、たぶん」

(金鷹の魔王……。通り名だけは聞いたことがあるけど、まさかキッカさんが……)

「よかった」

 ぽつ、とシュクルが言う。あまり前後の繋がりがないせいで、キッカもティアリーゼもなんのことを言っているのか読み取れなかった。

「よかったって、なにがだよ?」

「無事に戻ってきたから安心した」

「……へえ、お前も心配してたんだ?」

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