元勇者、ワケあり魔王に懐かれまして。
どうも虜囚というわけではなさそうである。もしそうならば、手を拘束されているだろうし、案内される部屋もこのような場所ではなく、牢獄のはずだ。
この状況は好待遇と言ってもいい。だからこそ、ティアリーゼの混乱が深まる。
(みんなはどこへ行ったの? 私だけ連れてこられたのはなぜ? 勇者だから? それならどうして殺さないの?)
多すぎる疑問に限界を覚え、ためらいつつ近くのベッドに腰を下ろす。思いがけない柔らかさにぎょっとしてしまった。
姫であるティアリーゼですら、寝心地がよさそうだと感じるほど厚みのあるベッド。人ならざる者が扱うには贅沢なのでは、と考えてしまった自分を恥じる。
この状況は好待遇と言ってもいい。だからこそ、ティアリーゼの混乱が深まる。
(みんなはどこへ行ったの? 私だけ連れてこられたのはなぜ? 勇者だから? それならどうして殺さないの?)
多すぎる疑問に限界を覚え、ためらいつつ近くのベッドに腰を下ろす。思いがけない柔らかさにぎょっとしてしまった。
姫であるティアリーゼですら、寝心地がよさそうだと感じるほど厚みのあるベッド。人ならざる者が扱うには贅沢なのでは、と考えてしまった自分を恥じる。