元勇者、ワケあり魔王に懐かれまして。
シュクルの額には石のようなものが嵌まっている。最初はなんらかの飾りかと思っていたが、のちに角だと説明を受けていた。
あれをこすりつけることがシュクルにとっての求愛行動だということはもう知っている。今までは深く考えずに受け入れていたが、よくよく考えればあれはなんなのだろううか。
見下ろしたトカゲの額はつるりとしていて、やはり角らしきものなど見当たらない。
(シュクルのあれは本当に角……?)
いかにも、というあの淡々とした答えが耳によみがえる。
また会ったときに改めて確認させてもらおうと思ったそのときだった。
「ティアリーゼ様、こちらにいらっしゃいましたか」
あれをこすりつけることがシュクルにとっての求愛行動だということはもう知っている。今までは深く考えずに受け入れていたが、よくよく考えればあれはなんなのだろううか。
見下ろしたトカゲの額はつるりとしていて、やはり角らしきものなど見当たらない。
(シュクルのあれは本当に角……?)
いかにも、というあの淡々とした答えが耳によみがえる。
また会ったときに改めて確認させてもらおうと思ったそのときだった。
「ティアリーゼ様、こちらにいらっしゃいましたか」