元勇者、ワケあり魔王に懐かれまして。
「ちゃんと買えた……?」

「お前はときどき、私を子供のように扱う。買い物ぐらいできずしてなにが魔王か」

「う、うん。そうなんだけど……」



(得意げに言う時点で、もうなにか違うと思うの)



 よほどご機嫌なのか、尻尾がぱたぱたしている。

 今はそれもきちんと顔に出ているのが、少しだけ嬉しかった。



「そもそもお金はどうしたの? これだけたくさんのアクセサリーを買うとなると、それこそ……国が買えちゃうくらいの予算になりそうだけど」



(かといって粗悪品にも見えないし)



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