見捨てられたはずなのに、赤ちゃんごとエリート御曹司に娶られました

どんどん足早になっていく様子を見つめていると、和哉さんが気怠く息をついた。


「路上パーキングに車を停めて公園に向かうとした時、タイミング悪く彼女が車で通りかかって、俺に気づいて追いかけてきたんだ。見苦しいところを見せてしまって悪かったな」


私は首を横に振ってから、改めて和哉さんと向き合った。


「ちょうど良かったです。彼女は私にとって、乗り越えないといけない壁だから。もう迷いません。私は私でしかないし、和哉への思いは絶対に負けていないって、自信もありますから」


親子揃ってキョトンとした顔で見下ろされ、私はわずかに微笑む。何気ないその表情すら愛おしくてたまらない。


「この場所から、和哉さんともう一度始めたいと思っていたんです。来てくれてありがとう」


そして先ほどまで私を支えてくれていた彼の大きな手を両手で包み込むようにきゅっと握りしめた。


「和哉さんをずっと諦められなかった。今も変わらずあなたを愛しています。私を妻にしてくれませんか?」


この三年間、和哉さんへの気持ちを隠し続けてきた。

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